フリーコンサル案件動向 2025年9月

2025年9月のフリーコンサル市場は、8月より微増となりました。(弊サービスにおける募集案件・独自アンケート結果に基づき集計)
ただし、カテゴリ別に見ると増減傾向がまちまちであり、今後の案件獲得戦略にも影響を与えそうです。
本レポートでは、フリーコンサル案件動向をテーマ別(戦略・業務・IT)・リモート度合い・稼働率に応じて整理し、フリーコンサル案件のトレンドを考察していきます。

1. 全体動向

今月の合計案件数(2025年8月の合計を100とした指数)は101で、前月比+1.0%の増加となっています。

2. テーマ別(戦略・業務・IT)

テーマ別の構成比に大きな変化はありませんが、各テーマの前月からの変化は
戦略案件:+1(前月比+11%)、業務案件:-1(同-5%)、IT案件+1(同+1%)となっています。



各テーマで特に需要が高まっている領域としては、
戦略案件では新規事業開発、業務案件では営業領域(プリセールス支援など)が挙げられます。

特に業務案件・IT案件は中長期の案件が多いため、フリーコンサルタントにとって安定した稼働を期待できる領域です。

 

3. リモート度合い(出社頻度)

リモート度合いでは、週3-4出社案件が増えた一方、週0出社(フルリモート)案件はほぼ見られない状態になっています。



2020年以降数年は週0出社(フルリモート)案件がかなりの数存在しましたが、
昨今の出社回帰の動きの中で週0出社(フルリモート)案件の募集数は大幅に減りつつも、
依然フルリモートを希望されるフリーコンサルタントの方も多いことから、競争率は高まっていると言えます。

こうした背景を受け、普段はリモートにて働きつつも、ミーティングに合わせて出社する週1-2出社案件をベースに
プライベートとのバランスを取られているフリーコンサルタントの方も多くいらっしゃる状況です。

 

4. 稼働率別

稼働率別では、60-99%稼働案件が増えた一方で、100%稼働案件が減っています。



100%稼働が求められない案件は、下記などの理由から人気が高いため、
60-99%稼働案件の増加はフリーコンサル市場にとっての追い風とも言えます。
・60%稼働+40%稼働など並行して複数案件で経験を積める
・稼働を複数にすることで、案件終了のタイミングを分散出来る(収入ゼロとなる可能性を下げられる)
・プライベートとの両立を図りやすい
・コンサルファーム出身者が、事業会社に勤めながら副業として参画出来る

 

5. まとめ

2025年9月のフリーコンサル市場は、引き続き堅調な状況です。
一方で、リモート度合いや稼働率別では変化も見られるため、
こうしたトレンドを加味したより効果的な案件獲得戦略に繋げていただければと存じます。

来月以降もこのようなトレンドを定点観測し、フリーコンサルタントの皆さまにとって参考となる情報をお届けしてまいります。

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