フリーコンサル案件動向 2025年10月

2025年10月のフリーコンサル市場は、9月より減少となりました。(弊サービスにおける募集案件・独自アンケート結果に基づき集計)
ただし、カテゴリ別に見ると増減傾向がまちまちであり、今後の案件獲得戦略にも影響を与えそうです。
本レポートでは、フリーコンサル案件動向をテーマ別(戦略・業務・IT)・リモート度合い・稼働率に応じて整理し、フリーコンサル案件のトレンドを考察していきます。

1. 全体動向

今月の合計案件数(2025年8月の合計を100とした指数)は91で、前月比-9.9%の減少となっています。

2. テーマ別(戦略・業務・IT)

各テーマの前月からの変化は、
戦略案件:-3(前月比-20%)、業務案件:+5(同+25%)、IT案件-12(同-17%)となっています。


各テーマで特に需要が高まっている領域としては、
戦略案件では人事・組織設計、業務案件では業務改善や営業領域(プリセールス支援など)が挙げられます。

3. リモート度合い(出社頻度)

リモート度合いでは、週3-4出社案件が大きく減った一方、週0出社(フルリモート)案件が新たに出て来ています。



昨今の出社回帰の動きの中で週0出社(フルリモート)案件の募集数は大幅に減っていましたが、
案件特性によってはフルリモートでの募集も依然存在する状況です。

特に、市場調査や分析が中心となるような案件ではフルリモートで完結しやすい傾向にあり、
このような案件をベースとしてプライベートとのバランスを取られているフリーコンサルタントの方も多くいらっしゃる状況です。

4. 稼働率別

稼働率別では、30-59%稼働案件が大きく増えた一方で、それ以外の稼働案件が減っています。



100%稼働が求められない案件は、下記などの理由から人気が高いため、
30-59%稼働案件の増加はフリーコンサル市場にとっての追い風とも言えます。
・50%稼働+50%稼働など並行して複数案件で経験を積める
・稼働を複数にすることで、案件終了のタイミングを分散出来る(収入ゼロとなる可能性を下げられる)
・プライベートとの両立を図りやすい
・コンサルファーム出身者が、副業として参画出来る

5. まとめ

2025年10月のフリーコンサル市場は、一時的に募集状況が減りつつも、引き続き需要自体は底堅く存在する状況です。
一方で、リモート度合いや稼働率別では変化も見られるため、
こうしたトレンドを加味したより効果的な案件獲得戦略に繋げていただければと存じます。

来月以降もこのようなトレンドを定点観測し、フリーコンサルタントの皆さまにとって参考となる情報をお届けしてまいります。

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